皮膚に発生したできものを皮膚腫瘍と呼ぶわけですが、この場合は大きく良性と悪性に分けられます。なお悪性腫瘍とはがんのことで、皮膚がんということになります。

良性皮膚腫瘍

ほくろ

医学的には、色素性母斑などと呼ばれ、表皮あるいは真皮で母斑細胞(メラニン色素を産生する細胞であるメラノサイトが変化)が増殖することで起きるとされるものです。先天的に発生するものもあれば、生まれた後に発生する後天性のケースもあります。

なお先天性色素性母斑は、大きさによって小型(直径1.5㎝未満)、中型(直径1.5cm~20cm未満)、巨大型(直径20cm以上)に分類されます。これらは、成長するにしたがって大きくなるとされ、色は黒や茶褐色などがあります。形状に関しては、平べったいものもあれば、隆起することもあります。なお良性ではありますが、巨大型もしくは多発している場合は、悪性化するリスクがあります。

診断の結果、悪性化のリスクがないと医師が判断すれば、これといった治療はせずに経過観察となります。悪性化する確率が高いと判断されると、外科的切除が選択されます。

粉瘤

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脂肪腫

脂肪組織が増殖したことで起きる良性腫瘍が脂肪腫です。皮下に発生する腫瘍(皮膚と筋肉の間、筋肉の中 等)としては、頻度は高いです。単発なことが大半ですが、多発するケースもあります。大きさについては、数㎜程度のものもあれば、10cm以上になることもあります。首、肩、背中、手足などの部位に発症しやすく、痛みなどの症状はみられませんが、腫瘤のある部位は半球状の膨らみが確認でき、触ると軟らかいしこりを感じるようになります。なお発生の原因については、はっきりとは特定されていませんが、肥満の方、糖尿病や高血圧の患者様に発症しやすい傾向があるとも言われています。

良性腫瘍でもあるので、気にならなければ治療をしなくても問題ないとされています。ただ時間をかけて大きくなっていくこともあります。どうしても切除したいと希望されると、手術による摘出となります。なお再発することはありません。